OKRの本を読んだ
もともと概念としては知っていたけれど実践していなかったOKRの本(の翻訳本)が出たので読みました。
TL;DR
とにかくOKRを実践しよう
失敗を恐れるな 👊
早く導入したい
OKR本
OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
- 作者: クリスティーナ・ウォドキー,及川卓也(解説),二木夢子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
Facebookでこの本についての投稿が多かったのでぜひ読みたいと思い購入しました。
ある程度のページ数ですが、物語形式の前半はスラスラと読めて、後半はノウハウをインプットしていく感じで楽しく読めました。
OKRとは
業績管理の一つのフレームワークです。
OはObjectives = 目標。
KRはKey Results = 主な結果です。
KPIとの違い
別のフレームワークとして、KGI・KPIは有名ですね。
自分も何度かKPIを作成して取り組んだことがあります。
全員のゴール(KGI)を決めて、中間目標を決めて、細かいタスクを作って・・・
やっていくうちに現場のプレイヤーは目標を達成するためではなく、自分のタスクを消化するのを目標になってしまいました。
OKRはCEOから従業員までが全員が目標を設定することに価値があると思います。
KPIでは会社のために働くという意識がどうしても大きくなってしまいますが、OKRでは全員が同じゴールに向かって働くという意識に変えられると感じました。
OKRを導入する
本書にも書かれていますが、最初から全社全部門でOKRを導入するのは至難の業です。
まずは会社として、ゴールを共有することから始めましょう。
そして徐々に部門に広め、各プレイヤーに広めていき、全社で目的意識を持てるように作れるとものすごいいい環境ができますね。
OKRを作る
Oの設定
年間目標に対して・四半期目標に対してなど、期間を設けて作ります。
Oの内容は明確で定性的な目標です。
例えば立ち上げ時のITベンチャーであれば、サービスのMVPを開発しリリース、初期ユーザーを獲得する。とか良さそうですね。
この目標は野心的でも不可能ではない範囲で設定します。
KRの設定
KRは目標の達成度合いを判定するための定量的な指標です。
先程の例であれば、コンバージョン率○○%などが良さそうです。
KRは3つほど設定しましょう。
KRを決定したら横に自信度を追加します。0.0~1.0の間で定義します。
0は不可能。1.0は絶対に達成できる(もしくは、達成した)という感じでつけます。
自信度が変化したら随時更新していきます。
KRはできれば自信度0.5のものを設定しましょう!
最優先事項の共有
これはOKR本にあったやり方ですが、OKRとは別にその週にやるべき最重要事項をリスト化し、優先度をつけます。
毎週月曜日にその週のやるべき最重要事項のリストを作りましょう。
横に優先度をつけます。
フォーカスし5つ以内で収めましょう。
本には以下のように書かれています。
「ここでは、細かいことをいちいち知らせるのが目的じゃない。重要なこと、メンバーが手伝えること、あるいは少なくとも認識して置くべきことだけ書くんだ。みんながどれだけ一生懸命やってるかはわかってる。ただ、正しいことを確実にやれるようにしたいんだ。」
あくまで仕事してる自慢ではなくて、認識合わせに利用しましょう。
この最重要事項を決めるために毎週定例会を開催しましょう。
ウィン・セッション
毎週金曜日に成果物を見せ合う会を開催しましょう。
全員が参加し、とにかく見せられるものがあればなんでも見せ合いましょう。
このウィン・セッションはいくつものメリットが有るとOKR本で書かれています。
- メンバー自身が、特別な勝利のチームに属しているような気分になれる。
- 共有できるものをつくることが、チームにとっての楽しみになる。
- メンバーが勝利を求めるようになる。
- 会社が各部門の仕事に感謝しう、社員が日々何をしているのかを理解するようになる。
また、この会を開催するにあたって、ビールやお菓子など、飲食物を提供しましょう!
失敗を恐れてはいけない
OKR導入時には必ず失敗をします。
本書に何度も書かれているように、これはプロセスのせいではなく、最初から上手くいくのは滅多にないです。
こういった類のものは何度も何度も経験して、実になるものです。
導入時の失敗を恐れずに継続的に改善していきましょう ✊
導入したい
とりあえず私生活周りで自身のOKRを設定してみようかなと思います。
最後に
このOKRを導入してチームが出来上がるととても良い環境・文化の会社が出来上がりそうですね!
意識して取り組んでいきたいと思います